2009年10月1日木曜日

スロウなマーケットを今年もやってみて思うこと1

毎年我々の仲間で主催する「伊達スロウなマーケット」。

このまちにこんなマーケットがあればいいなあ〜という思いから
2年前から初めて今回が5回目。

基本テーマは「地元の資源を見直そう」である。
地元資源とは、食材だったり、景観だったり、人だったりする。


たとえばスロうまでは、地元食材を使った料理が出る。
海も山もある伊達は食材の宝庫。

そして今回も開催させていただいた会場のイコロ農園は
噴火湾や有珠山昭和新山を見渡す小高い丘にある素敵な場所。

それに音楽を奏でる地元の人たち・・・

すろうま



ただイベントというのは主催する者たちが「楽しく」
やらないと意味がないし、来る人たちも楽しくならない。


それにはまずモチベーションが必要。

「なんかわからんけど、やはりやりたい!」
「なんかわからんけど、やらないと気持ち悪い」

というような、内から湧き出るモチベーションである。


そして、
こればっかりは、それが起きるまで待つしかない。


それで今回も
9月初めになって「スロうま」の衝動がピークになった。




本当に「やろう」と思って、いつもの仲間に声かけを
すると、みんな気持ちよく実行委員会に加わってくれた。


だが、それぞれみな忙しいし、イベント開催が精神的にも
結構な負担になることを、みんなよく知っているので
それぞれ「少し距離を離して参加なら・・」という感じで
あった。


そうなると言い出しっぺの自分が大きな推進力にならないと
いけないわけだが、やはり頼りにならないと思ったのだろう。
準備の時間もあまりないし、「見てられない」ということで、
みんな随分といろいろ仕事をしてくれた。


実行委員会が開かれたのは直前の準備を含めて
合計3回だけ。会社に夜集まって打ち合わせをした。


すろうま

やることといえば会場の整備と出店者へのオファー、そして
人集めのために告知広報、会場備品の準備。


今回は盛り上げのための歌と踊りを披露することを
決めたメンバーもいた。


いずれにせよ、まあ日常生活に負担にならない程度で
みんな準備ができたと思う。


もうひとつ。
気が楽だったのは「予算」。

今回の「スロうま」は、株式会社アップデートの「むしゃなび」の
宣伝をかねての開催、つまり「むしゃなび」に後援してもらった
形としたので、数万円だが、予算は少しあったことも気が楽であった。


イベントで「人が来なかったらどうしよう・・」という気持ちは
本当にストレスになるものである。
でも広報でお金をかけるわけもいかず、工夫をする必要がある。



工夫した人集めをどうするか。



そのひとつの方法が「風船作戦」である。


今回来ていただいた方に声かけして、「どこからか?」「どうして
このイベントを知ったか?」ということを聞いていると

「通りがかりだったが、風船にひかれて来た」という人が
結構な数でいたのである。



風船作戦はゲリラ作戦で効果を発揮する。



風船が道ばたにポツポツ現れると、「あれ?何だろう。何か
イベントがあるのかな。何のイベントだろう?」という気になる。

それも、車で走っていてぽつりぽつりとあるだけで
伊達の町中にくるまで意味不明。これでますます気になる。









あるところ(ポイント)では少し風船を多くして
段ボールで作った小さな看板をつけて矢印で誘導を開始。

イベントの場所はもともと場所がわかりにくい農園。
目的を持って行こうとしている人も、たどり着けないぐらいの場所。
そのための誘導風船でもあるが、
きっとわけわからないで誘導された人は、来るまでも少し
「ワクワク」しながら来てくれたのだと思う。


風船は、ほとんどを道ばたの草木にお願いしてつけていった。
公共物にあまり派手に貼付けると、やはりまずいのである。


道ばたの雑草とかに風船をつけて宣伝したのは
ユニークだったと思う。



(つづく)