2008年2月13日水曜日

移住を題材に学生が来る・・・


葉山の総合研究大学院大学という学校の学生たちが自分たちの企画で
伊達市にやってきた。

総研大学生企画事業「地域をつたえる−生活者にとって必要な資料館とは
−」

伊達市噴火湾文化研究所ゲストハウスで行われた企画で
1時間の講演を依頼された。

学生たち、熱心に聞いてくれた。
なかなかの真剣さが伝わった。


講演内容のメモは以下。
かなり話は脱線したが。


1)移住前の伊達市のイメージ

2001年1月に移住

移住前は札幌。伊達に関してなんの情報もなかった。

ただ、北海道の中ではゴルフ場の営業期間が長いとうことだけ知っていた。


2)当初のイメージと、生活してからの実感したこととの差(日常生活・学校・仕
事・趣味などの視点で)

・風のにおい 自然との距離感
 春先の流れる雲と天気の変化、高い空・・・

・小さなまちだなあ
 ただ生活するのに不便はなさそうだ・・・
 スーパーやホームセンター

子どもの新しい学校作りで移住してきた(動機)

学校関係者、2000年頃からこれまでに
子どもだけでのべ100名以上移住
親/先生などのべ6−70名以上移住

・異質のものに対する様々な拒否反応
 シュタイナー学校(世界ではヴァルドルフスクールと呼ばれ900校以上
 先進国では日本だけで認知されていない・・)
 変な宗教団体/一度偏見を持たれるとそれを変えて行くのに苦労
 
 都会ではさまざまな価値観の人達が居て薄まるが・・ 

 別に伊達だからというわけではないだろう

 伊達は40年近く住んでいてもよそ者扱いされる土地でもある。
 一方、新しく来る人にめっぽう評判が良い話も多く聞く。
 その2面性がユニーク。


・教育や教育環境に対する価値観/ニーズの違い
 都会から来た人達と地方にいる人達
 
・仕事に関しては地元のある会社の社長に助けられてなんとか

 地元の人に助けられてきたことが本当にありがたかった・・

3)新たに伊達市で気がついたこと 新たにトライした事 (環境、風土・歴史など)

・季節ごとの豊富な食材
 春の山菜/夏野菜/秋のキノコ/冬のホタテや海藻など海産物


顔の見える規模のまち  季節のいただきもの 豊かな生活

・豊富な自然
 特に大滝での自然活動
   地元の人達に新しい視点による地元資産の再発見に感謝される

・大滝ではケーブルテレビを通して歴史の紹介など

よそものならではの地元資産の再発見


・2006ー7年
 中長期滞在/移住の視点からのまちづくり
 「あるこうよ」などの滞在メニューづくり

4)移住希望者が持つ伊達市のイメージとニーズ

 ほとんどが一番いい季節『夏』にいらっしゃる

・北海道でも比較的暮らしやすいまち
 避暑を目的とした中期滞在者(一時移住)

 (来てから発見)
 食べ物がおいしい/意外と文化的/洞爺湖などが近い

・ニーズは様々
 まちに大きな書店がない、インターネット環境が遅れている・・
 公共交通網が弱い、商店街がさびしい、居酒屋に地元のお酒が置いていない・・

いろいろあるが、田舎なんだからしょうがない
便利な生活をしたいならば都会にいればいい

 実際に定住を考える人達はどのように地域にはいっていくかがポイント

5)そのニーズにどの程度伊達の町が対応できているのか (買い物や病院、娯楽
などの視点)

 ・市民活動団体の冊子づくりなどを通して地域との接点づくり

 ・あいのりタクシー

 娯楽等については札幌や東京に行ってもいい。
 移住を考える人は、そこにニーズがあるわけではない。
 地元の人との価値観の違い

その他

結局は「ひと」そして「まちづくり」が決め手。

人と人のつながりは文化を創り、時間をかけて地域の価値を上げる。
それによって、人はもっとよってきて繁栄していくはず。


そして自分の「存在価値」をみつけられて何よりも幸せ!


質疑・応答

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