2007年8月9日木曜日

来月のスロウマーケットの企画書

ある人に企画書を文章で書く人がいると聞いた。
なるほど、その方が相手にわかりやすいなあ、と思った。
そこで、私がまちづくりのためにやっている
「スロウなマーケット」の企画書を書いてみた。


====企画書======================

9月9日、日曜日。早朝から牧場にはさわやかな青空が広がりました。

少しやかましいくらい鳥がおしゃべりをするなか、遠くからは牛の
鳴き声も聞こえてきます。

今日は2回目のスロウまーけっとです。

メイン会場となる牧家のパーラー前は、朝早くから9時に始まる
市場の準備が早くも始まっています。

今回出店するお店は前回の倍の20店舗近く。1回目と同じように、
旬のものを中心に、地元の安全でおいしい食べ物のお店が中心ですが
今回はユニークな雑貨類やフリーマーケットも出店されます。

7時頃になると、出店者たちの車が、砂利道を一台ずつあがって
くる音がし始めました。


とうきびやソーセージの焼ける匂いが会場を包みだす頃には
会場のお店もすっかり準備が整いました。
お店はパーラー建物前の中庭を囲んで軒を連ね、その下の段には
イベント会場となる草地が広がります。

8時半を過ぎると、早くも1組目のお客さんが砂利道を車で
のぼってきました。前回も来てくれたご年配のご夫婦です。
笑顔を見せて車から降りてくるのが見えます。

事前に関係者筋で販売した前売り券は完売。
また、今回は1回目よりも広範に口コミをかけ、マスコミも利用して
広報したので人はたくさん集まりそうです。

10時近くになると駐車場はかなり混みだしました。
今回は駐車場整理係をつけて正解でした。
親につれられてきた子どもたちは、車に降りるなり走って
会場に向かってきます。

この市場にはなくてはならないすずきたかしさんのバイオリンの
演奏やギターの演奏がひびくなか、さわやかなマーケットは
最高潮になりました。
会場にはいろいろな食べ物のおいしい匂いが漂い、お客さんが
思い思いの場所で楽しく食しています。
子どもたちはあたりを走り回り、牧場のフットパスへ向かって
いきます。

砂利道を上って天ぷら油のシャトルバスが到着しました。
このシャトルバスは第2会場のイコロ農園を往復する天ぷら油で動く
車です。油は牧家が精製しているBDF(バイオディーゼル燃料)です。
車からイコロ農園から来たお客さんが連れ立っておりて
きました。

牧家パーラーからイコロ農園へは、今回フットパスがつくられ
行きは下りで15分ほど、ゆっくりときらめく海を見ながら
散策ができます。
途中、景観をこわさない表示看板があるので迷わずに
目的地へたどりつけます。

フットパスの半ばには、パラソルがあり、お茶をのみながら
すばらしい景観を楽しめるお休みどころもあります。
鳥の鳴き声とともに快適な時間をすごせます。

第2会場のイコロ農園では、歩いて来た人がゆっくりと休める
スペースが確保されています。
ここの自慢のピザ釜では手作りのピザやフランスパンを焼いて
ハーブティーをゆっくりと楽しめます。
また、中庭のカウンターには、冷えたビールが用意され、
何人かが座ってバーテンダーと話をしています。

メイン会場の牧家パーラーに歩いて帰るもよし、のぼりが
つらい方は、天ぷら油のシャトルバスに乗るもよし。
フットパスには人が行き来するのが見えます。

お昼すぎになると、メイン会場では、ぼちぼち食べ物も売り切れに
なるお店もでてきました。今回は前回の反省をして、おなかにたまる
食べ物も多くでていたので、お客さんはきっと満足したことでしょう。

また、牧場会場らしい趣向をこらしたイベントの数々も好評でした。
特に牧草ロール転がし競争は白熱し、歓声が広がりました。

バイオリンがゆっくりとしたテンポで流れて来る頃には
あれだけいたお客さんもすっかり消え、牧場あたりでちらほら見える
家族連れのみとなりました。
お店の人たちが片付けをしながら談笑しているのが見えます。
午後3時にはすっかり片付けも終わり、一部の関係者たちは
イコロ農園に向かいました。これから夜まで飲み会のようです。

こうして第2回目のスロウなマーケットは大盛況のうちに終わりました。

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