2009年8月21日金曜日

秘境の駅へ その1

JR伊達紋別駅から各駅停車で約1時間。
豊浦町と長万部の間に「小幌(こぼろ)」というJR駅がある。

この駅はトンネルとトンネルの間にはさまれた
大変ユニークな駅として、知る人ぞ知る秘境駅である。

小幌駅


僕は7年ほど前に、ある人からこの場所があることを知り、
毎年のように家族と訪れていた。

というのも、その駅から急坂を5分ほど真下に降りると
それはそれはまた珍しい、玉砂利海岸があり、
とてもきれいな海で遊べるからである。

しかしこの夏は天気が悪く、家族と行けなかったなあと
思っていたときに、毎年夏に伊達に訪れている写真家の
橋本さんからこの「小幌に一緒に行かないか」と
お誘いを受けたのでご案内することにした。



実はこの小幌というところ。

地元でもあまり詳しく知っている人がいない。
昔は海水浴客らも訪れていたが、今は鉄道マニアが
写真をとりにくるぐらい。
この日も数組、静かにカメラを構えるマニアたちがいた。


この場所を訪れる人が少ないのはアプローチに困難さである。
陸路でのアクセスは実質的にJRのみで、しかも一日に何本かの
各駅停車のみしか停まらない。
駅ホームは、それぞれ3kmの長さのトンネルにはさまれ、
歩いて線路の上を行くのは決死の行為となる。
キャンプをするのにもすばらしい海岸があるが、
重い荷物を電車に乗って持って来るのも大変である。

海路は小舟であればアプローチは可能。
つり船も立ち寄ることがあるのだろう。

つまり、簡単に訪れることができない条件が
ここをある意味「隔離」し、いつまでも
小幌駅は「秘境度」が高い「秘境駅」として
伝説にもなっているのである。



だが我々の目的はこの「小幌駅」を訪れるだけではなく、
別の目的を持っていた。




つづく。

小幌駅
トンネルに挟まれたホーム

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