2009年8月29日土曜日

秘境の駅へ その6

しつこいけど小幌の続き。

昨年家族でシュノーケリングしにいったときの写真。

とてもいい天気の7月。


でも水に入ると寒くて大変だった。

小幌海岸


小幌海岸

2009年8月28日金曜日

秘境の駅へ その5

小幌の玉石海岸は、僕の家族の秘密の遊び場。

今年は行けなかったが、去年は家族でシュノーケリングを
しに来た。

ここはすばらしい玉石が敷き詰められた海岸。
波があると引き波で「カラカラカラ・・・」と石が転がる
音がする。

目を凝らしてみると、中には見事な卵形の石を見つける
ことができる。

小幌の石


この日は波があって天気も悪く、海岸は石の転がる音で
いっぱいだった。

2009年8月27日木曜日

秘境の駅へ その4

実はこの小幌。
駅からのルートは3つある。

その1
「岩屋観音ルート」
すでに紹介した通り、円空上人の仏像が安置されている。

その2
「玉石海岸ルート」
駅から直下して海岸に出ると見事な玉石の海岸・・・

その3
「仙人ルート」
仙人に会えるかもしれないルート。
仙人の招待は・・・


ということで、円空上人の仏像を拝観したあと、我々は
一度駅まで引き返し、「玉石海岸ルート」で下の海岸に
下りた。

玉石海岸ルートは、駅からまっすぐ下に下りて行くルート。

結構急な坂道だが、5分くらい歩けば海岸にでる。

小幌

つづく

2009年8月23日日曜日

秘境の駅へ その3

浜に出ると正面には船着き場らしきもの。
小さな小屋もあり、恐らく漁業関係者が作業をする
ための施設だろうか。

右側の崖面にある洞窟は、山の岩が深く削られ、
奥は深い。


この洞窟に円空は1670年くらいに訪れ、
しばらくこもって30体ほどもの仏像を彫ったといわれている。



円空は、生涯12万体の仏像を彫ったわけだが、
その膨大な数ゆえに、粗い仕上がりが特長といわれる。

この洞窟には、15年ほど前に設置された円空上人の仏像の
レプリカントが何体か並べられ、奥のお堂には彼が彫った本物の
仏像が安置されている。


お堂を開けると、そこには静かに小振りの仏像が
座っていた。
思ったよりもずっと小さい。
僕もこのお堂を開けたことがなく初めてだったのだが、
言い伝えによると、
ある修行者がこの洞窟で熊に襲われ、円空が彫ったこの仏像に
隠れて助かったという話がある。
その際に仏像の頭が食いちぎられたという。

この仏像は結局、
「明治になって、函館の商人が夢の「お告げ」に基づいて新たに頭部を
作り替えて据え付け、大正になって祠に納められた」
と、とあるウェブサイトに書いてある。

  なまら北海道
  http://www.namara-hokkaido.net/viewing/view.php?id=563


それにしては小さいと感じるわけ・・・・


また、仏師の橋本さんによると、
「なんか本当に円空の彫ったものなのかねえ・・・」
というコメントがあった。

真実はわかないが300年以上も前の事実に思いを馳せることは
ロマンの世界である。


円空の仏像 岩屋観音


つづく

2009年8月22日土曜日

秘境の駅へ その2

小幌行きのお誘いをいただいた橋本さんは
アマチュアだが、なかなかの腕ききカメラマンである。

しかしもうひとつの顔は「仏師」である。

ご自身で仏像を彫る趣味も今では
ライフワークになっているという。

そして実はこの小幌には、
生涯12万体の仏像を彫ったと言われているあの
「円空上人」が30体ほどの仏像を彫ったという
洞窟があり、そこに一体、彼の彫った仏像が安置
されているのだ。

仏師でもあり写真家でもあり、ブロガーでもある
橋本さんが、興味を持たない理由はない。

我々は駅を下りると「岩屋観音」ルートの小径を
歩き出した。



小径はうっそうと茂った木々に囲まれて薄暗い。
小雨も降っていたので足下が滑る。

途中まで少し登ってから、蛇行する結構な急坂を
用心して下りて行く。


歩くこと約10分くらい。

眼下に木々のすきまから海が見えだし、
潮の香りが漂って来た。
ここまで来ればもうすぐだ。


小さな沢を渡ると目の前が開ける。


つづく

2009年8月21日金曜日

秘境の駅へ その1

JR伊達紋別駅から各駅停車で約1時間。
豊浦町と長万部の間に「小幌(こぼろ)」というJR駅がある。

この駅はトンネルとトンネルの間にはさまれた
大変ユニークな駅として、知る人ぞ知る秘境駅である。

小幌駅


僕は7年ほど前に、ある人からこの場所があることを知り、
毎年のように家族と訪れていた。

というのも、その駅から急坂を5分ほど真下に降りると
それはそれはまた珍しい、玉砂利海岸があり、
とてもきれいな海で遊べるからである。

しかしこの夏は天気が悪く、家族と行けなかったなあと
思っていたときに、毎年夏に伊達に訪れている写真家の
橋本さんからこの「小幌に一緒に行かないか」と
お誘いを受けたのでご案内することにした。



実はこの小幌というところ。

地元でもあまり詳しく知っている人がいない。
昔は海水浴客らも訪れていたが、今は鉄道マニアが
写真をとりにくるぐらい。
この日も数組、静かにカメラを構えるマニアたちがいた。


この場所を訪れる人が少ないのはアプローチに困難さである。
陸路でのアクセスは実質的にJRのみで、しかも一日に何本かの
各駅停車のみしか停まらない。
駅ホームは、それぞれ3kmの長さのトンネルにはさまれ、
歩いて線路の上を行くのは決死の行為となる。
キャンプをするのにもすばらしい海岸があるが、
重い荷物を電車に乗って持って来るのも大変である。

海路は小舟であればアプローチは可能。
つり船も立ち寄ることがあるのだろう。

つまり、簡単に訪れることができない条件が
ここをある意味「隔離」し、いつまでも
小幌駅は「秘境度」が高い「秘境駅」として
伝説にもなっているのである。



だが我々の目的はこの「小幌駅」を訪れるだけではなく、
別の目的を持っていた。




つづく。

小幌駅
トンネルに挟まれたホーム

2009年8月4日火曜日

新冠の移住促進とヤフオク出品

新冠町移住

少し前になるが、仕事で新冠へ行き、新冠町役場の
移住担当のみなさんと話をする機会があった。
民間会社の、地域づくりにも積極的な社長が自宅で
懇親会を催してくれたためである。

新冠町は新千歳空港から約1時間強。
馬産地である日高の中でも比較的まちづくりに
積極的な、海と馬牧場が広がるなかなかの景観を持つ
土地である。

招待してくれた社長の会社は、本業は土建業でありながら
住宅地デベロッパーとして、あるいは不動産業や
ニセコの長期滞在用施設のみならず、
地元で地産品直売所や廃校利用にも積極的に
取り組んでいる地元出身の雄である。

そんな彼が「伊達だけじゃなくて、新冠にも優秀な
役場職員がいる」というので、今回の企画となった。


新冠町は最近廃校になった小学校4校をヤフオクに出して
話題になった。
その時は海外からも問合せがあったらしい。

結局、一校は大阪の会社社長が、自分のコレクションである
フランスの幻想画家ジェラール・ディマシオの作品
約200点を展示する美術館として活用するという目的で
落札された。(ヤフーオークションより)


今回のヤフオク出品をした担当者の方といろいろ話をして
役所ができることはなかなか限られていると言う中でも
やっぱり「人次第」でいろいろなことができるんだなあと
思うと同時に、北海道全体の視点を持ち、各市町の連携を
して移住促進をする重要性をあらためて感じた。

2009年8月3日月曜日

活火山の有珠山西山火口へ

久しぶりの晴れ間を見逃さず、両親を連れ出すことに。

両親は自転車しか持っていないので、天気が悪いと
気軽に移動できない。

それで夏休みにはいった子どもたちをつきあわせて
車で20分の豊浦(子どもたちの通う学校がある)
経由で有珠山西山火口から洞爺湖へ抜けた。

有珠山西山火口は伊達市から約20分ほど。
虻田という豊浦へ向かう途中から噴火湾と反対の洞爺湖方面へ
抜ける途中にある。


ここは2000年3月に噴火したときの火口で
今は水蒸気が噴出している。

西山火口
散策路である木道が整備され、くねくねした上りを歩いていくのだが、そこは噴火で隆起した丘である。

横浜から来た両親にとっては、火口が気軽に見られるということは結構魅力のようで、以前から行きたがっていた。

活火山の火口の近くまで行けるというこの場所は、考えてみると確かにあまり他に無い、周辺のオンリーワン観光スポットだ。


いつもここを歩くとそうなのだが、
団体で来ているのはみんな中国語圏の人々。
つまり、台湾/シンガポール/香港/中国 の
人々が目立っていて、結構な数のツアー客が来ていた。

あらためて中国語圏の人々の観光産業での重要性が
感じられた。



西山火口をひととおり歩くのに約1時間。
第2展望台まで行って引き返して来た。
第2展望台では噴火湾も見下ろせるなかなかの絶景。
しかし、両親は、「茜カントリー」という伊達市の
室蘭よりの山の上にあるゴルフコースからの
眺めの方がずっとすごかったと言っていた。

そんなところへも行っていたんだ・・・
(タクシーで行っていたらしい)

西山火口を終えて洞爺湖温泉街へ抜ける。
車で約5分ほど。すぐに洞爺湖が見えてくる。

温泉街は、前回2000年の噴火でも避難対象地域と
なった。すぐ近くで噴火したからだ。

それでせっかくだから、火山博物館にも寄ってみる
ことにした。ここはサミットをきっかけにずいぶんと
新しくなり、洞爺湖ビジターセンターとともに
リニューアルオープンしたところだ。

火山博物館シアター
火山博物館は有料で大人600円。
ただ、その価値はあって、とても良い記録映像などを観ることができた。

また、併設のビジターセンター(無料エリア)も自分にとってはとても面白かった。
この地域周辺の自然資源である生き物などをとてもうまく配置してある。
結構時間がつぶせるスポットである。



そのあとは湖畔の遊覧船乗り場近くの
足湯につかってから伊達に帰った。


久しぶりの晴れ間の感謝・・・


今日の両親のひとこと
・火口までは意外と簡単に歩けてよかった
・洞爺湖や噴火湾を見下ろすといつも美しい
・洞爺湖温泉街はガラガラだが大丈夫なのか
・中国人ばっかりいるなあ