2007年12月29日土曜日

今年を振り返る

今年も速かった。

来年は一層がんばらなきゃと思う。

健康に気をつけて、楽しい一年にしよう。

皆さん、よいお年を!

2007年12月20日木曜日

腰に来た今回の取材・・・?

NHKの全国放送が終わった。
今年3月から足掛け8ヶ月のドキュメンタリー。
ロケ時間は100時間を越えるらしい。

伊達市は菊谷市長の移住促進などの政策が注目され、ここの数年マスコミにもてはやされている。
確かに、5年以上かけて官民一体となってがんばってきた具体的事業は少しずつ実現化され、課題は残しつつも立派に次の展開をめざしてがんばっている。

こうなってきたのもすべていろいろな人が力を合わせて下積みをしてきた結果のこと。
今回の放送のように、あたかも何人かが伊達市を担っているように見えてしまっていることに対して、たくさん映った本人としても「ちょっと事実と違って誤解を受けるな・・・」と思う内容となった。
まあテレビだから仕方がない。NHKだって面白い編集にしなければ1時間も持たせられないわけだし。
結果的には伊達市外の人達から見ればきっと興味深く映ったことに違いないだろう。

あまり人には信じてもらえないが、元来、私は人前に出たくないタイプ。それがムチを打って露出する役割をかったのは、この土地で、自分が担うべき役割を認識したからであるが、あまりにもきつかった。

ロケが完了したころには、もともと強くない腰の調子が芳しくなくなり、放送当日ついにぎっくり腰状態となって動けなくなった。

それから8日間立てずに動けなくなったのは、きっとそういうことがストレスになっていたのだろうと自分では分析している。

小さい町だから、放送後も人はいろいろと声かけて来る。
私などが露出しすぎることに面白くないと思っている人もたくさんいるようだ。
そういう人を気にするな、と言ってくださる方もたくさんいる。

まあ、私は、このまち全体にとって良い結果につながるのであれば、これからも自分のできる役割を担ってがんばっていきたいと思う。(健康に気を遣いながらであるが・・・)

2007年11月22日木曜日

第3回スロウなマーケットは大雨・・

なんとも大変な3回目だった・・・。

11月11日(日)に行われた第3回伊達スロウなマーケットは暴風雨で最悪の天候となったのである。

当日の早朝、雨の中、私は会場となるイコロ農園までの目印にするゴム風船を、途中の道路脇にとりつけるために車で移動しながら、やっとの思いで開催となったせっかくの今回のスロうまに味方しない天気を恨んでいた。

9月9日にあった第2回目は、1000人程の来場という大盛況にはなったものの、終えた時点で実行委員会のメンバーはエネルギーを使い果たし、しばらくは私をはじめ、誰も3回目の開催を話すものはいなかった。

2回目にして大きくやりすぎたためだろう。
牧家ミルキングパーラーとイコロ農園の2会場を使っての準備と後片付けは大変であった。
多くの人に来てもらったのは素晴らしいことであったが、片手間に、しかも短期間(正味数日間)で企画して行うには厳しかった。こんな大変ならば続くはずがないのである。
さらに、もう一回やるとしても、10月以降の屋外イベントは寒すぎるのではないかという声もあった。

今年はじめて、伊達の豊富なすばらしい地産食材を生かして地域ブランドを構築できないかという試みの一環として、草の根運動的な動きをしてみたこの市場。目的は市民をどのように巻き込めるかという挑戦であった。
まずは何回かやってみようという試みの年であったから、2回で終わりにしてもよかったのである。

しかし、「結局もう一度やろう」ということになった。
スタッフの中に「やらなきゃ!」というガッツを出した者がいたのである。
その彼女たちに引っ張られて今回は10月も中頃を過ぎてから動き出した。

実はこのとき、NHKが取材をするということも実行する要因となっていた。
1回目はロケしたが、2回目は撮らず、彼らは3回目を当てにしていたのだった。

NHKは伊達に注目してから、今年の3月から断続的に伊達に来ては、我々を中心に、伊達市全体の取り組みを取材してきた。ローカルな町で何が起きているかという点を掘り下げるドキュメンタリーである。
これまでも道内では5月と8月にそれまでの取り組みが放映されたが、今度は12月に総集編的に全国放送だということだった。

そして、今回はとにかく、小規模でも満足のいく食べ物を!というスタンスで臨んだのだ。

結果・・・・。

大雨と風。外のテントはすっ飛ばされそうになる。
こんな状況で果たして人は来てくれるのだろうか?
出店をお願いしたみなさんに、なんと謝ろうか。
やはり11月に無理矢理開催したことが無理だったのであろうか。

頭にさまざまな後悔が出て来た開始時刻。

なんとぽつぽつとお客様がご来場してきたのである。

最終的に200名前後おとずれてくれた今回のスロウ市場。
室蘭など周辺からわざわざ雨の中来場された方も多かったようで中には「とてもおいしかった。」とか「毎月でもやってほしい。」なんて声までいただいた。
本当にうれしかった。

おいしい食材と身近な自然を持つ伊達市を「売る」ために、これからもこうした取り組みをしていきたい。

来場いただいた皆さん、そしてスタッフのみなさん、どうもありがとうございました!










2007年10月31日水曜日

スロウに生きたいところだが・・・



東京がいやで、札幌、そして伊達と移り住んだ自分の背景のどこかには、やはり「スロウに生きる」ある種のあこがれがあった。

確かに、この伊達には満員の通勤電車はない。追い立てられる車の渋滞もない。

私の通勤もできるだけ自転車を利用している。

だが、実際の生活は仕事と家庭のやることに多さに忙殺され、「スロウ」とはほど遠い生活になっている。


「スロウ」な生活をするには、やはり、「もうやり尽くした・・・」と人生で思わないとだめなのだろう。

「もう疲れた・・」とか「もう飽きた・・・」とかは、時間が経つと変わってしまうものだ。

そして、40代なんて、今働かなくていつ働く?という年代であり、実は「スロウ」を求める事自体がおかしいのかもしれないと思うようになった。

こうして、朝は下りで自転車で通勤しても、昼に自宅に昼食でもどるときは社有車を使って往復するのもよろしい、と自分で言い訳している今日この頃である。

2007年10月28日日曜日

地域の人材の多さに感激



伊達を代表するアコースティックライブバー「KANZY」が主催して、そこのお客さんが出演する形式のコンサートがあり、審査員として出席した。
15組の出演者が素人離れした演奏を繰り広げた。

ピアノ弾き語りあり、ギターソロあり、グループ演奏あり・・・
伊達にいろいろな人材がいることに感激した。

きっとこのまちは、いろいろな分野でも、たくさん人材は埋もれているのであろう。
もっともっと掘り起こすことができれば、すごく楽しいまちになりそうだと期待できた夜だった。

2007年10月23日火曜日

冬支度


肌寒くなって来た。
畑では収穫が終わり、冬支度にはいっている。
(写真は有珠山と昭和新山をバックにしたとなりまち壮瞥の豆畑。)

伊達市が窓口のお試し移住の方々も数組を残すのみとなり
今年のピークは終わった。

冬には季節移住ではなく、定住を考える方々がお試し滞在を
しにいらっしゃる。

2007年10月16日火曜日

お試し滞在レビュー


北海道開発局と某社が企画した伊達市お試し滞在実証実験。
ご協力をお願いする各組のお試し滞在の方々に約10日間の滞在を
していただいて、日記をつけてもらいながら、感想を頂くというもの。

今回は3組の滞在体験者。

最終日のワークショップでは、それぞれが

「食」「文化」「地元の人との交流」という切り口から伊達市滞在の
良さが報告された。

ひとつあった指摘として、なるほどと思ったのは、
伊達市内のお店にはたとえば、ウニや毛ガニを置いてあるようなお店がない
こと。
同様に居酒屋には地産のお酒も数少ないという指摘だった。

これは、要するに、市内のお店が地元の人を相手に商売をしている
証ではないか、という推測がたった。

季節移住を考える人から見ると、半分は観光の気持ちもあり、
伊達だろうとどこだろうと、やはり「北海道」のイメージを持って
いらっしゃることにあらためて認識をもったのだった。

2007年10月11日木曜日

まちづくりの継続について

自分の住んでいる町を豊かにしたい。楽しくしたい。自慢できるようになりたい。

そういう思いは誰でもあるはずだと思う。

だが、実際にどれだけそれに自分の時間を使えるか、これが難しい。

第一に
自分の生活が健全であること。

第二に
時間に余裕があるということ。

第三に
強い動機があること。

この3つ「すべて」がないと継続できない。

自分は、まちづくりに関わっていると言えるが、目下のところ強い動機だけはある。

となると、まず最初に健全な生活をめざし、軌道に乗せることこそが一番必要なようである。

ということで、あまり無理はしないことにした。

2007年10月9日火曜日

橋本さんが帰って行った・・・

伊達で橋本さんといえば、心の伊達市民第1号の東京の季節移住者。
毎年6月頃から10月頃まで伊達に滞在し、台風のように地元で吹き荒れ、たくさんの人が巻き込まれる。
表現として言うならばそんな感じの人である。

橋本さんは現役を引退して、ゆっくりと過ごすために伊達に来るようになってから今年で5年目。
伊達市の要人とはもうほとんど顔見知りというすごい社交家である。
ご自身の経験を生かして、時にナイスアドバイスを我々にしていただける。

とにかく、振り回されても、付き合っていて面白い方で、同じ東京出身ということもあって感覚も合うためか、私も大好きだ。

そんな彼が今日の朝早く帰って行った。見送りをしながら、寂しいような、ほっとするような、変な感じがした。

“心の伊達市民 橋本”の伊達季節移住のススメ

早期退職して・・

今日もお試し滞在のお客様がいらした。

東京の某メーカーのコンピューター部門のお仕事をされていたが、もういやになって50台半ばにしてリタイアし、出身の北海道で移住先を考えて今回いらしたとのこと。

「え、そんなお歳で引退ですか?」と聞くと、
「もうデスクワークはいやですが、体を動かす仕事はしたい。たとえば芝刈りとか・・・」というお答え。

ご家族がいらっしゃらないとのことで、ある意味で悠々自適なライフスタイルができるというわけです。

ということで、今更新築を建てるまでもなく、小さめの中古物件を探したいとのこと。

伊達の中古住宅の物件は不足気味ですが、良い物件が見つかることを祈ります。

2007年10月7日日曜日

第2回スロウなマーケットが終わり・・・


1ヶ月以上書き込みをしなかった。

その言い訳をするとしたら、「充実していたから」である。

「忙しかった」というのをより前向きに表現すると
「充実した時間を過ごしていた」ということになるのだ。

9月9日に第2回スロウなマーケットをやった。

1回目よりもかなり大規模になってしまい、口コミだけなのに
1,000人位の来場があったようで、うれしい一方で
沈んでしまった。

まず、疲れた。

本業で力を抜けず、短期集中でイベントを仕上げること。
第1回目よりも、より良いものにしたいという緊張感。
より多くの人達を巻きこんだという責任感。
そして、何よりも、設営のテントが重かったこと・・・・。

それで先月末、一段落ついたところで、振返りと今後の予定を
実行部隊10人くらいで5時間かけて話合った。

結局、今年3回目をやるエネルギーもなくしかけていたものの
「やろう」という声が大きくなり、もう一回だけ11月にやる
ことになった。

多くの仲間と一緒だから、すばらしいことが為せるのだと思った。

みんな、ありがとう。

第2回スロウなマーケットが終わり・・・

1ヶ月以上書き込みをしなかった。

その言い訳をするとしたら、「充実していたから」である。

「忙しかった」というのをより前向きに表現すると
「充実した時間を過ごしていた」ということになるのだ。

9月9日に第2回スロウなマーケットをやった。

1回目よりもかなり大規模になってしまい、口コミだけなのに
1,000人位の来場があったようで、うれしい一方で
沈んでしまった。

まず、疲れた。

本業で力を抜けず、短期集中でイベントを仕上げること。
第1回目よりも、より良いものにしたいという緊張感。
より多くの人達を巻きこんだという責任感。
そして、何よりも、設営のテントが重かったこと・・・・。

それで先月末、一段落ついたところで、振返りと今後の予定を
実行部隊10人くらいで5時間かけて話合った。

結局、今年3回目をやるエネルギーもなくしかけていたものの
「やろう」という声が大きくなり、もう一回だけ11月にやる
ことになった。

多くの仲間と一緒だから、すばらしいことが為せるのだと思った。

みんな、ありがとう。

2007年8月15日水曜日

滞在者同士の交流は何より

M12マンションという長期滞在施設に5組のお試し滞在の方がいらっしゃる。
先日、とあるお客様のパソコンサポートにお邪魔したら、たまたまお会いした他の滞在者の方からお土産までいただいてしまった。かと思ったら階段でお会いした方は、近所の家庭菜園の方から野菜をたくさんお裾分けしてもらったので、ということで同じ滞在者の方達に配っているところであった。
麻雀相手を探されている方もいらっしゃる。なんか長屋風でいいものだ。

結局、長く滞在して、いろいろと見て回っても、結局のところは「お友達」ができることこそが滞在を楽しくするコツなのだと思う。

来年の予約もみなさんされているので、また来年顔を会わす。
中には東京で伊達で知り合った奥様の集まりも既に予定されているとのこと。
まあ人間関係ができるということは、大変なところもあるだろうが、

何ともうれしい限りなのだ。

2007年8月9日木曜日

来月のスロウマーケットの企画書

ある人に企画書を文章で書く人がいると聞いた。
なるほど、その方が相手にわかりやすいなあ、と思った。
そこで、私がまちづくりのためにやっている
「スロウなマーケット」の企画書を書いてみた。


====企画書======================

9月9日、日曜日。早朝から牧場にはさわやかな青空が広がりました。

少しやかましいくらい鳥がおしゃべりをするなか、遠くからは牛の
鳴き声も聞こえてきます。

今日は2回目のスロウまーけっとです。

メイン会場となる牧家のパーラー前は、朝早くから9時に始まる
市場の準備が早くも始まっています。

今回出店するお店は前回の倍の20店舗近く。1回目と同じように、
旬のものを中心に、地元の安全でおいしい食べ物のお店が中心ですが
今回はユニークな雑貨類やフリーマーケットも出店されます。

7時頃になると、出店者たちの車が、砂利道を一台ずつあがって
くる音がし始めました。


とうきびやソーセージの焼ける匂いが会場を包みだす頃には
会場のお店もすっかり準備が整いました。
お店はパーラー建物前の中庭を囲んで軒を連ね、その下の段には
イベント会場となる草地が広がります。

8時半を過ぎると、早くも1組目のお客さんが砂利道を車で
のぼってきました。前回も来てくれたご年配のご夫婦です。
笑顔を見せて車から降りてくるのが見えます。

事前に関係者筋で販売した前売り券は完売。
また、今回は1回目よりも広範に口コミをかけ、マスコミも利用して
広報したので人はたくさん集まりそうです。

10時近くになると駐車場はかなり混みだしました。
今回は駐車場整理係をつけて正解でした。
親につれられてきた子どもたちは、車に降りるなり走って
会場に向かってきます。

この市場にはなくてはならないすずきたかしさんのバイオリンの
演奏やギターの演奏がひびくなか、さわやかなマーケットは
最高潮になりました。
会場にはいろいろな食べ物のおいしい匂いが漂い、お客さんが
思い思いの場所で楽しく食しています。
子どもたちはあたりを走り回り、牧場のフットパスへ向かって
いきます。

砂利道を上って天ぷら油のシャトルバスが到着しました。
このシャトルバスは第2会場のイコロ農園を往復する天ぷら油で動く
車です。油は牧家が精製しているBDF(バイオディーゼル燃料)です。
車からイコロ農園から来たお客さんが連れ立っておりて
きました。

牧家パーラーからイコロ農園へは、今回フットパスがつくられ
行きは下りで15分ほど、ゆっくりときらめく海を見ながら
散策ができます。
途中、景観をこわさない表示看板があるので迷わずに
目的地へたどりつけます。

フットパスの半ばには、パラソルがあり、お茶をのみながら
すばらしい景観を楽しめるお休みどころもあります。
鳥の鳴き声とともに快適な時間をすごせます。

第2会場のイコロ農園では、歩いて来た人がゆっくりと休める
スペースが確保されています。
ここの自慢のピザ釜では手作りのピザやフランスパンを焼いて
ハーブティーをゆっくりと楽しめます。
また、中庭のカウンターには、冷えたビールが用意され、
何人かが座ってバーテンダーと話をしています。

メイン会場の牧家パーラーに歩いて帰るもよし、のぼりが
つらい方は、天ぷら油のシャトルバスに乗るもよし。
フットパスには人が行き来するのが見えます。

お昼すぎになると、メイン会場では、ぼちぼち食べ物も売り切れに
なるお店もでてきました。今回は前回の反省をして、おなかにたまる
食べ物も多くでていたので、お客さんはきっと満足したことでしょう。

また、牧場会場らしい趣向をこらしたイベントの数々も好評でした。
特に牧草ロール転がし競争は白熱し、歓声が広がりました。

バイオリンがゆっくりとしたテンポで流れて来る頃には
あれだけいたお客さんもすっかり消え、牧場あたりでちらほら見える
家族連れのみとなりました。
お店の人たちが片付けをしながら談笑しているのが見えます。
午後3時にはすっかり片付けも終わり、一部の関係者たちは
イコロ農園に向かいました。これから夜まで飲み会のようです。

こうして第2回目のスロウなマーケットは大盛況のうちに終わりました。

2007年8月8日水曜日

1歳の短期滞在者

首都圏からいらした奥様と娘さんと一緒に1歳のお子さんがやってきた。今回は2週間のご滞在。たまたまであるが、インターネット回線が敷かれている部屋にご滞在ということになった。

すると市役所の石澤さんから電話があり、「LAN回線の配線をなんとかできないか」ということだった。
予算がない中、なんとかしのいで、その部屋から両側に電波をとばすために、無線アンテナを分岐して2部屋に置いたのだが、それがちょっと問題だと言うのだ。理由を聞くとうなずけた。1歳の子がいじくってしょうながいからアンテナなどは届かないところに配線し直してほしいとのことだったのだ。

さっそく現場に急ぐ。

奥様にご挨拶。娘さんとお子さんは奥のお部屋でちょっとお昼寝。
さっそくのびている回線を上に這わすなり、しょうがないところは床にテープづけするなり、アンテナを他の部屋の上の棚に伸ばして配置するなりの措置をした。

約1時間の工事をしているうちに娘さんと一緒に当事者の1歳のお嬢さんも元気に起きて来た。
私のところにも笑顔ではいはいをしながら寄って来るひとなつこいお嬢さん。
ちょうどはいはいしてつかまり立ちする年頃のようだ。

冷たいお茶をごちそうになり、そば、焼肉、ラーメンなどのおいしいお店をご紹介して盛上がっているうちにふと見ると、お嬢さんはさっそく壁際の床周りでいたずらを始めていた。

ちょうど天候が悪い時期のご滞在になりそうだが、良い思い出を作って頂き、今度はもっと長くいらして頂きたいものだ。

2007年8月4日土曜日

武者まつりが終わったが・・


伊達の一大イベントである武者まつりが終わった。(写真は北のスロウライフより)
あいにくの天気で大変残念であったが、まあまあの人がまちに繰り出した。

しかし一体、どこにあんなに人がいるんだろうというくらい、このイベントには多くの人が繰り出す。観光客もいるんだろうが、ほとんどが周辺住民の格好をしている。

私も随分と伊達市民と知り合いになり、まちでもよく挨拶する人が増えたが、まだまだである。
考えてみれば伊達市民だけでも37千人以上いるのだから当たり前だが。

2007年8月3日金曜日

地元の方との交流

先日、滞在中のゴルフをやられるみなさんと3組で回ったが、その中に私のご近所Nさんも混じってもらった。Nさんも伊達に移住してから4年目で、前から一回ゴルフしましょうと言っていたのでちょうどよい機会だと思ったのだ。

ゴルフを終えてゴルフ場のジンギスカンを囲んで話ははずんでいたが、Nさんもみなさんと交流していただいた御陰で滞在者のみなさんに喜んでいただいた。

常々、お試し移住者と関わる住民はほんの一部であり、伊達市が移住に関して積極的に動いていることを実感として感じている住民が少ないのは無理ないと思っている。
しかし、こういう機会を通して、少しでも住民との接点をつくるのはコンシェルジュの大事な仕事でもある。

滞在者の中には地元サークルに積極参加して、かなりの友人をつくられた方もいらっしゃる。
そんなふうに地元の住民に接した滞在者は口をそろえて「みなさん、本当によくしていただける」と喜んでいらっしゃるのを聞くと、それはうれしい限りである。

今年いらしている滞在者の方の多くは来年またいらっしゃるということでもう予約をされている方も多い。
観光旅行と違う、滞在型季節移住は、施設があれば増えていくことだろう。

2007年7月27日金曜日

お試し滞在者の歓迎会


7月にお試し滞在に来られている方々を、豊かなまち創出協議会のメンバー(地元企業など)と市役所で歓迎会をもった。
この日は午後から伊達市が誇る伊達市噴火湾文化研究所を視察したあと、伊達市を一望できる「見晴らしの丘」をみんなで散策。40分くらい歩いてから地元中華料理屋の「菜菜」へと集まった。
総勢30名ほどとなった食事会は、終始盛り上がり、2次会まで行かれた方も多かったようだ。

2007年7月24日火曜日

男のロマン


来年の夏に優良田園住宅に引越しを決められたご夫妻は、海外勤務。奥様の実家が札幌だが、雪の多い札幌を避けて、しかしながらあまり遠くない伊達市を移住の地に選ばれた。
できればあまり車と縁のない生活をされたい、というご夫婦は、ゆっくりとした、まさしくスロウライフを楽しまれることを夢見ていらっしゃる。
特にご主人はプロ並みの家具も作られる腕前。伊達に来たら、作物を植え、日曜大工をし・・と男のロマンを語った。今回は1年半ぶりのご来道。
ご主人がパン焼き釜を作りたいとのことで早速イコロ農園にお連れすることに。
するとびっくり。ご主人の理想とするスロウライフの楽園が、伊達にすでにあった!と。
ご主人は、ピザ釜や蒸し釜、そしてカナダで大好物であったルバーブやハーブ類が植えられて、ちゃんと育っているのを見て大喜び。
これからの伊達でのスロウライフが、待ち遠しくてしょうがないとおっしゃっていた。

2007年7月23日月曜日

無線LANの設定で苦労する原因はなんと・・


お試し滞在施設には無線LANが敷かれているが、どうも接続が不安定。
あるお客様についてなのだが、せっかく新しいノートパソコンを用意されてのご来道なのに・・・
最初は電波が弱いのではとの推測から、送信機に外部アンテナを付けて160%増強した。
しかしどうもまだ不安定。
と、調べていくと、どうもVISTAの無線LAN設定に問題あり、との情報があった。
もしそうだとしたら、Microsoftを恨むしかないが、ウチのエンジニアは頭を痛めている・・・
なんとか手はないか追跡調査中。

だが、現場仕事に待ったはない・・・

2007年7月20日金曜日

NHKの取材が終わった・・・


今回のNHKの取材は、移住などでがんばっている伊達市の民間企業、(株)アップデートの動きを、また私を中心に取材してきた。2回に分けて10日くらいか。最後はまちづくりのしかけの実験としての「移動青空市場」の本番がメインとなった。
今回はカメラマンも疲れていて、見ていてもかわいそうであった。

NHKも楽ではない。
番組制作班は、花形の報道班に比べると、苦労の割には浮かばれていないのかもしれない。

いずれにせよ、現場仕事はいろいろなことが起ってそれに対応しなければいけないが、私たちに金魚の糞のようについてくる彼らクルーは、今回も柔軟にすばらしい仕事をしたと思う。

放送は噂では8月3日夜7:30からの「北海道クローズアップ」とのこと。(全道版)

これで約20分ずつの全道版ドキュメンタリーが完成。
このあとは全国にむけて発信か?

2007年7月19日木曜日

八戸市からの視察団

団塊の世代の誘致施策を考えるために、八戸市から職員のみなさんが伊達市を視察しに来られた。
官民協同の取り組みをしている伊達市は興味の対象らしい。
当日は伊達市役所と我々アップデートへ二手に分かれての調査。
私たちとしては移住政策については、あくまで市のサポートをしているだけで、現在は主体として動いていないから、内容についてはほとんど市役所に聞けばわかること。
あるとしたらビジネス性などについて、民間の視点からその課題などであろう。
時間にして1時間程、お話を聞いていただいた。

それにしても3名の職員の方みなさん、本当に静かでおとなしい方々だった。

東北の人は、無口なんだろうか。(私は静かだったので1時間、ずっとしゃべりっぱなしだった)

2007年7月18日水曜日

ドリンクラリー


今日はドリンクラリー。
伊達の飲屋街を練り歩く企画である。
毎年のこの企画は、2,500円払って、決められた5店舗を1時間半でまわって来るもので、
いつもたくさんの参加がある。
千人以上の参加者が、飲屋街を練り歩く様子は1年に一回だけ。
参加者は自分のコースの5店舗を周り、最後に参加賞と抽選会を楽しむ。
(写真は最後の抽選会/特等はなんと5万円!)

今年はお試し滞在のみなさんを招待して、楽しくすごせた。

もっと何回もあればいいのに・・・。

2007年7月15日日曜日

海外経験が多い方が来るのは偶然?

7月に入るとお試し滞在の方が多くなって来た。
まもなく全中長期滞在施設がいっぱいになる。

最近つくづく思うのは、お試し滞在にいらっしゃる方には
海外経験がある方が多いということだ。

現役の頃に世界各地に駐在経験がおありだったり、
海外旅行が豊富な方が多い。

そういういろいろな土地を見た方々がなぜ伊達市を
気に入られるのであろうか。
そこにはいろいろな理由があるだろうが、ひとつ
言えることは、各地を見て来た方の眼にかなうほど
この土地は住んだり滞在したりするのに価値がある土地で
あるということである。

2007年7月10日火曜日

インターネット接続に問題

お試し滞在施設の無線LANは、多くのお試し滞在体験の方々の要望。
今年から基本的に全施設、なんらかの形でネットを使えるようにした。
しかし、問題は回線や設備投資コスト。たいした金額ではないにせよ、ペイしないのであれば誰かが負担しなくてはならない。
とりあえず、今年は設定費や回線費を受益者負担でいただき、なんとかその中で回そうとしている。
ただ、無線LANでひとつの施設で共有しようとすると、無線が弱かったりで回線が不安定なケースも露出。なんとかアンテナをかえるなどで対処をしようと試みているが、お客様のお持ちになるパソコンが要因になることもあってなかなか難しいところがある。

ただ、年齢に関係なくインターネットは必須の時代をむかえているのは確かである。

2007年7月9日月曜日

スロウなマーケットは盛況

伊達でスロウに時を過ごしながら楽しく人々と交流しよう、というこの初めての企画。

7月8日(日)当日は、朝からお試し滞在の方もみなさんにも参加していただき、強い日差しの中、多くの人が農園での楽しいマーケットで時間をすごしてもらった。動員は約200名。

今回の課題は、「いかに手間をかけないでできるか。」であった。
なぜなら、「消耗しないで継続していきたいから」である。

地元の人は、自分たちがこうした時間をすごせるすばらしい土地に住んでいることをもっともっと知ってほしい。

第2回目は9月9日(日)開催予定。

2007年7月4日水曜日

7月からしばらくお試し滞在花盛り

7月からの3ヶ月間においては、お試し滞在の方が目白押し。伊達市にある家具付き滞在施設もいっぱいいっぱい。実際、受け入れができなくてお断りしている全国の方は20組近いという。
そのうちの何分の一かは昨年のリピーター。この夏に訪れた方の中には早々と来年の予約も入れられた方もいらっしゃる。こうして夏場については受け入れ施設が足りない状況になりそうだ。
問題は冬場のこの施設の空き状況。なんとかグループのスキー客とかに割安な滞在サービスなどの商品として提供できれば、もっとこうした滞在施設を増やすことができる。
現在この辺を検討中。

2007年6月20日水曜日

地域交流プラザオープン


中心市街地活性化事業のひとつとして、実証実験となる「だて地域交流プラザ」事業が開始され、6月15日にプレオープンとなった。
この場所は、福祉法人の「ふみだす」さんによるうどんなどの軽食コーナーのほか、野菜直売コーナー、各種展示、そして我々が担当する情報コーナーがある。
情報コーナーでは、伊達地域生活情報マガジン「むしゃなび」の対面窓口として、いろいろな相談を受けている。
この日は青森の地方紙の記者が取材にいらっしゃり、1時間にわたって伊達市のまちづくりの取り組みについて説明した。
実際、昼間の中心部からはずれた通りは、人通りが少なく、またもともと銀行だった建物は外から中が見えにくく、入ってくる人は少ない。
これからいろいろな手を使って、どのように人を誘致できるか、なかなか課題は大きい。

2007年6月17日日曜日

NHKのクルーがやってくる

前回、4月末と5月初に北海道で放送された「北海道ひと物語」という
NHKの番組で、私は「移住コンシェルジュ」として取り上げられたわけだが、
その反響は聞く範囲においては、とてもよかったことに感謝している。

ただ、やはりテレビである。

視聴者にわかりやすく、そして訴えるように「作り込む」ために
番組は私の眼から見るとやはり「誤解を生みかねない内容」になってしまう。

そして今回、また同じクルーが次の番組のために取材に来る。
またたくさん彼らと話をして、できるだけこっちの想いを伝えたい。

2007年6月14日木曜日

移住コンシェルジュ参上(その2)

そもそもなぜ自治体は団塊の世代の移住促進をするのか。
移住者を招き入れるメリットはなんだろうか。

ひとつの理由としては経済効果があるからという。
一組の団塊の世代が移住してくると生涯億単位のお金が地域に落ちるという理屈である。

しかし、負担も当然考えなくてはならない。
団塊の世代が仕事を引退して、自分の資産や年金で生活する場合は、確かに地域に落ちるお金もあるが、公共整備の必要性や医療保険負担などが増えていく事情もあろう。

また住民にとっても、この切り口(経済効果)から受益者意識をもつことは難しいだろう。
直接的な受益者は、家を建てるとしたら建築会社、不動産会社などになり、もちろん商店街なども受益者になるはずなのだが実感は持ちにくい。ましてや税収などの面も直接意識されることにはならないだろう。

だから経済効果については、それを全面に押し出しても住民にはピンとこない。
住民にピンとこないということは、移住促進については、あくまで行政がやっているだけの話で、住民には関係ない話で終わってしまうということになる。

また、こうした団塊の世代がはいってくることでの新ビジネスが創出されるという考えもある。

確かに可能性としてはある。実証実験では、お試し滞在の方達が滞在中に落とすお金は、月間数十万円以上にもなった。ただ、滞在中には友人や知人を呼び寄せて道内旅行をするなどの例もあるという興味深い報告もある一方、地元に落ちるお金はどれだけのものか。が、人が出入りすれば経済が動くのは間違いはない。

しかし、これもよほどの数の流入にならないと、これまた実感として移住者によってそのようになるという実感はわかないだろう。伊達市などは何百という団塊の世代が移住して来るという事態などは考えづらいわけで、それなら既存の地元の団塊の世代の方がずっと数としては多いのであるからニュービジネスは移住者には関係ない。
現実には季節移住などの新しいライフスタイルに関してのサービスの提供、あるいは移住者向けの情報提供に関わる不動産や広告にからめての若干のニュービジネスがイメージできるにとどまっている。

だが、移住者(定住/季節移住)が地域に多く入って来ると、何かが変わるのは確かだと思う。

伊達市は、ここ10年、15年で見ると、かなり変わったという。
昔は20年住んでいてもよそ者あつかい。よそ者が商売を始めてもつぶされる、などなど、保守的で有名なまちであったこのまちが、今こうして外に開く力を持ったということ。きっといろいろな意味で古き良きものと新しき良きものが融合しつつあるのだと確信している。

そしてこの融合が新しい時代の文化をつくる。

私は、このことが何よりも地域にとって一番有益なことではないかと思うのである。

2007年6月11日月曜日

新潟からの視察団


今日は新潟県聖籠町議会議員5名の視察団が来た。
目的は「伊達市の官民一体となったまちづくり」である。
新潟県聖籠町は人口14,000人。あのJ1アルビレックスの町である。

海浜部の新潟東港には巨大発電所があり、町の財源は豊かだという。
これは産業のない伊達市にとってはうらやましい限りだが、あくまで町の財源。ただ民間の間では危機感が薄く、町の体力がある間にいろいろと仕掛けをしておかないと近い将来経済が回らなくなるという危惧を議員さんたちはお持ちのようで、こうして伊達市にやってこられたとのこと。
説明と質疑応答、情報交換は2時間にわたり、議員のみなさんの熱意に押され気味だった伊達のまちづくりの中心メンバーたち。
みなさんに説明するごとに感心されると、我々としては、実際には多くの課題が目白押しの状況であることをあらためて認識させられ、よけいにこれからがんばらないといけないと・・と却って気合いを入れさせられたというところ。

注目されているだけに責任が重いということを改めて痛感したのだった。

2007年6月10日日曜日

東京からのWさん

東京からいらしたWさんは、残念ながら奥様の体調が悪くなったためにおひとりでいらした。テレビなどでいろいろと話題に出る北海道伊達市は、本当にそんなに良いところなのか、この目で確かめたくていらした、とのことだった。
大変もの静かで控えめなWさん。趣味をお聞きすると、山歩きをされたり、ハーレーダビッドソンでツーリングされるとのこと。
親しい知人が整骨院をやっていて、その方も移住をお考えで、伊達の市場性も見てきてくれと言われたとのことで、うってつけの人をご紹介した。
大滝区のすばらしいウォーキングルートと温泉をご紹介したら、さっそく行かれるとのこと。
今回は2週間の滞在の予定。いろいろと、伊達周辺を含めて、しっかりと奥様へのおみやげになるような情報を携えて帰られることでしょう。

2007年6月8日金曜日

地元住民よりも情報通!?


5月半ばから1ヶ月の予定でお試し滞在にいらしているご夫婦。
この日は滞在途中での情報交換会ということで食事会を開いた。
ご夫婦、この数週間の間に道東から函館まで幅広く動かれ、伊達の周辺も含めてかなり有意義な滞在時間を過ごされている様子。
道内各地を回ると、伊達市の知名度は移住のメッカとして高く、「いいところに滞在していますね」とよく言われたとのこと。
特に伊達周辺でのお店のご主人たちとはずいぶん親しくなられたようで、私たちよりも情報をお持ちになっている様子にびっくり。
知らない土地でもすぐに人と親しくなれる、そのお人柄と行動力は、これまで転勤族だった現役時代に培われたものだそう。とても気さくで温かい方々だった。

2007年6月6日水曜日

滞在中の体験メニュー打ち合わせ

今日は市役所の「住んでみたいまちづくり課」の中澤さんと体験メニューの打ち合わせがあった。
今年のお試し滞在中のメニュー(予定)は

1)藍染め作品制作体験(時間に応じてオプションあり)
2)歴史の杜解説ツアー(伊達の歴史を知る)
3)噴火湾つりツアー(舟釣りで豊富な魚種を)
4)大滝区のノルディックウォーキング、パークゴルフ、温泉ツアー
5)ゴルフ三昧(20分以内2つのゴルフ場および1つのパークゴルフ格安プレイ)

それに住宅見学ツアーやプチ農業体験ツアーなど。

それに地元飲食店を中心に滞在中に来ていただいた方へ
一品サービスのお店のクーポン券を用意する。

お試し滞在で来ていただく方の経済活動を
地元の経済に還元できれば、そりゃ最高。

2007年6月5日火曜日

移住したてのご夫婦にお願い

今年の5月末に伊達に移住したてのご夫婦Iさん。市役所の石澤さんにお願いして連れてきていただいた。移住をされたばかりの目線は、移住を検討する目線とまた違って参考になるからである。
奥様が北海道にご親戚をお持ちではあったが、それとは関係なく、ご主人が北海道が大好きであることからこの移住の話になったという。
特にご主人は山を登られ、すでに大雪山系や日高の山などを登られているという。これまで30年以上勤めてきた大手電機メーカーではエンジニア畑で勤め上げてきたとのことだが、これからこのまちでどのように暮らしていくか、やっと引っ越しの荷物が片付いてきたのでゆっくりと考えたいということであった。
奥様は、この季節の家々の前やお庭などに咲く色とりどりのお花に感動をして立ち止まってしまい、ご主人とのウォーキングをついつい中断させてしまうという。
そんな奥様が移住を決断されたのは、たまたまお会いになった、同じく伊達に移住をされてきた方が、「北海道のまちをいくつも回って住んでみたが、やっぱり行き着くところは伊達だった。」と言っていた言葉だったという。
おふたりは、当分新築を考えることはなく、賃貸アパート暮らしをされるということ。これから同じ市民として私も個人的におつきあいしたいご夫婦であった。
仲間が増えるのはうれしいものである。

2007年6月4日月曜日

田舎暮らしのススメ


毎年総務省が出している『田舎暮らしのススメ』という冊子がある。
この本は、大都市から地方への移住を促進させて地方活性につなげようという目的でつくられたもので、とてもおしゃれなイメージ写真本で、日本各地のおすすめ移住先のプチ紹介のような感じのものである。
昨年のものを見せてもらったが、「田舎のゆったり感」とか「自然と癒し」に充分浸れる内容となっている。今日はその取材で編集担当の女性が伊達市に来てくれたのだ。
はっきり言って、この本は、「田舎」の良さをイメージとして提示する、いわゆる「まずは移住したい気分を」作るような目的で作られていて、各地の突っ込んだ情報を載せているわけではない。

ただ、きっと都会の人にはきっと「ウケる」し、こういう導入部がまずは必要なんだろうなと思う。
彼女には、伊達市の魅力をトクトクと訴えたわけだが、話の中で伊達市の最近の移入者の年齢層で一番多いのは、なんと20代!、そしてその次は30代!ということがわかったのだ。

原因はおそらく、福祉関係の職場が多い(売り手市場)ということからくるのであろうが、それにしても驚きである。有効求人倍率が高いと言われる伊達市。実際には正社員募集は少ないが、確かに薬剤師や介護福祉士、看護婦などはしょっちゅう募集があるようだ。

話の中でわかったのだが、今回取材にいらした担当のチャーミングな女性のお姉様がなんと薬剤師というではないか。
すかさず「お姉様にくれぐれもよろしく。」としっかりと売り込みをしたのだった。

2007年5月30日水曜日

開発とまちづくり

うちの会社で最近議論されるのは、この度ガソリンスタンドとゴルフ練習場の跡地の開発についてである。
場所は高速道の伊達インターチェンジ出口から国道37号の交差点付近で、最近2つの大型回転寿しや焼肉レストラン、それに安売りで有名なガソリンスタンドが立て続けに建設されたあたりである。

伊達市は人口3万7千人。しかし伊達以西の豊浦/洞爺/壮瞥町は室蘭までいかずに途中の伊達で用が足せることから、経済圏としては約5万人ほどとなる。そのためか、大型スーパーやホームセンターなどが複数整備され、生活には不自由さがない。

今回、新たに建設されそうなのは、マクドナルドやドラッグストア、その他にもスーパーや本屋などもという話も出ている。

こうした建設ラッシュは、将来を見てこの土地が有望であるという判断がなかったら当然ありえないだろう。
もしかしたら「移住」で全国的にも名が知れるようになってきた「なんとなく好景気」という雰囲気も一役買っているのかもしれない。

しかし、冷静に見て、こうした『外資』大型店ばかり建設していくことは長い目で見てまちの発展に決してプラスになるだけでもない

ウチの会社では、もっと地元にお金が残るようなまちづくりができないものか、という声が上がっている。
現実的には難しいものだろうが、住民は、買い物などの選択の恩恵を受ける一方で、そういう部分もあるということを知る方が良いのに決まっている。

ということで、かくいう私ももっと地元意識を持たなくてはいけないと思うのであった。

2007年5月29日火曜日

ベストセラー作家伊達を舞台に作品

小説やビジネス本などいろいろな本を書いている作家、「かじまさ」こと加治 将一氏が来伊。アテンドした。
加治氏は今回、東京から伊達市に移住してくる家族の小説を書くために、現地調査に来られたもの。
氏のイメージをお聞きしながら、海に近い住宅(特に有珠町)や市内中心部、そして自慢の丘陵地などをご案内。伊達市をとても気に入ってくれた。
氏はこれまで、世界中を見ており、特にアメリカには通算15年住んでいる経験をお持ち。そんな彼が「ここはいいところだなあ・・」と本気につぶやかれていたのが誇らしかった。
夜は、この日ちょうど滞在中の古衣装修復で毎月いらしていただいている、北星学園大学福山和子先生他、市長なども家から呼び出され、一同、イタリア料理「びーの」でワイワイと過ごし、翌日のアポもしっかり設定されたのであった。
(そこで「びーの」のマスターから、すかさず「心の伊達市民」申込用紙が渡されていた!)

ベストセラー作家、「かじまさ」さんは、全然偉ぶらない、本当に格好いい方であった。
自分もああいう大人になりたい。(笑)

2007年5月27日日曜日

伊達市長、安倍首相にプレゼン

伊達市長が安倍首相らにまちの取り組みを紹介するらしい。
ウェルシーランド構想というまちづくりの中で、高齢者むけ相乗りタクシーや伊達版安心ハウス(高齢者用賃貸住宅)などの実践が中心になるのだろう。

伊達市での実態はまだまだこれからという状況なのは、住民をもっと巻き込むことで成功することになろう。

関連記事

2007年5月25日金曜日

昔買った土地を活用してください・・

これもNHKの放送をご覧になった札幌の方であるが、弊社に電話をいただき、「昔、業者に『買わされた』伊達市の土地が500坪ほどあるので、あなたのやっていることに活用していただけるのであればそのときはなんらかの形で協力しますよ。」とのお話があった。

この方はご高齢の医院長でありながら、「健康」をテーマに草の根活動をされている、大変魅力的な方である。

ありがたいお話として、その際にはよろしくお願いしますとだけお伝えした。

こうした方との縁ができることは本当にありがたいことである。

2007年5月24日木曜日

移住ブームと住民

先日、隣町の方から電話があった。
札幌に住むご高齢のお父様が先日の我々のNHK放映をご覧になっての連絡であった。

お話によると、ご連絡いただいたご主人はもう少しで退職という団塊の世代。
ご自身の親とお子様が札幌にいるのでご夫婦で札幌に移ろうとおもっているが、せっかくのすばらしい景観つきの注文住宅を手放すのが痛ましい。そんなとき、テレビをご覧になったお父様が、「テレビでやっていた移住コンシェルジュの人は信頼できそうだから相談するといい。」と言われたとのこと。

私たちは不動産業者ではない。宅建免許を持っていないということでもないが、生業としていない。
その旨をお伝えし、「おつきあいのある不動産会社ならご紹介できます。」と説明させていただいた。

すると、それでもなんとかならないか、とおっしゃる。
どうしてそんなに?と思ったのでお話を聞くと、「自分たちの(結構まだ新しいらしいが)大切な家をどうせなら内地から北海道に移住してこられる方に大切に使っていただけたら・・・」ということだった。

自分のまちに移住者が増えるということについて、住民はあまり関係ないと考えている人が多いようだ。
それは自分がどのように受益者なり被害者(?)になるかイメージできていないからだろう。

確かに普段生活をする上で、実際移住者が増えてきて関連性を見いだせないのが普通かもしれない。
しかし、たとえばこのように不動産に関することなどはかなり関わってくる。

新しく移住してくる人たちが増えてくるとしたら、まちはどうなっていくのか。
それをどのように自分なりに捉えるかによって、恐らくそれほど長くない「移住ブーム」を活かしてまちづくりにつなげられるかが決まるのである。
したがって、我々は、なんとか住民を巻き込んだ「まちづくり」の空気をこのまちでいかに実現させるかが最重要だと考える。
それこそが我々の役割なのである。

今回の問合せについては、結局不動産会社をご紹介さしあげて終わった。

2007年5月23日水曜日

ランディック社はベテラン移住コンシェルジュ












地元の不動産会社「ランディック」の四宮さんは、我々の先輩「移住コンシェルジュ」である。
こんなふうに伊達市が移住でクローズアップされる以前から、彼女はお客様への生活情報などをきめ細かく提供されてきた。
そんなことで、彼女のこれまでの経験が今の伊達市の「お試し滞在プログラム」の基礎になっているのだ。

笑顔が本当に優しい方である。

伊達市で「お試し滞在」をする方は、きっと彼女に会えることでしょう。

ランディックのお試し滞在

2007年5月22日火曜日

NHKの放映のあと・・・

3月末から4月半ばにかけて伊達市に滞在しながら、伊達市の「移住コンシェルジュ」としての私を中心に密着取材に来たNHK北海道のクルーたち。2週間以上も私や仲間たちを撮影し、今回は20分くらいの長さで4月末に放送された。5月に再放送もされたということで、モニターの評判(視聴率7ー8%)もまずまずということらしい。

普通であれば絶対に注目されない、この小さな北海道の地方のまちである伊達市は、「移住」をキーワードに全国的にも注目されている、今が旬である。このタイミングで全国に知らしめるいい機会として、我々は「住んでみたい伊達市」のプロモーションを積極的にやりたいと思っている。

そのためには、もちろん、まずはもっと住んでみたいまちづくりの実践をしなくてはならない。
地域ブランドづくりや地域の情報共有インフラなどの環境をつくりながら、住民を巻き込みながら、みんなが「住んでいてよかった」と言えるようなまちに向けてがんばるのだ。

そしてその中で重要な役割を果たすのがマスコミである。

なんだかんだといってマスコミの世間への影響力は大きい。
新聞はもちろん、テレビでいうと、これまでもテレ朝系「サンデープロジェクト」や日テレ系「ザ・ワイド」などで取材を受けるたびに大きな反応があった。NHKラジオでは、読者の一投稿から「心の伊達市民」の登録が一挙に増えたということもあった。

しかし、だからこそ我々の情報の出し方も慎重になる。

新聞も含めて、マスコミというものは基本的に自分たちのストーリー(イメージ)を最初から持って取材にくる。だからそれにそぐわない部分は表に出てこないのである。それだけでなく、そこにはスポンサーのみならず、いろいろな力が働くわけである。

ただ、限られた時間やスペースであまりにもてんこ盛りにするわけにもいかない。現場全体をよく見てより状況を知っている、取材した人間以外(上司であるデスク)にはカットをされたりニュアンスを変えられてしまうというようなこともある。

そんな中で、今回のNHKの現場ディレクターたちは本当にがんばってくれたと思う。

今回の放送を見て、「伊達の良い宣伝になった」と喜んでくれた人が多かったのが何よりである。

2007年5月20日日曜日

中長期滞在施設のネット環境を調査する


今日は中長期滞在施設のインターネット接続環境をつくるための調査をした。

最近、インターネットは団塊の世代においてもかなり利用されている。
特に都市部から「お試し体験」にいらっしゃる方々はネット環境がないと困る方も多い。
困るとおっしゃる方で多いケースは「株取引」にネットをご利用されている方。
最悪は携帯電話を端末にしてなんとかしのげるが、パソコンを使える方がはるかによいのは当たり前な話。
もう地方だからインターネット環境が整備されていないなんて時代ではないわけであるが、問題は設置する上でのランニングコストなどをどのように処理していくかということになる。

ということで、前からの懸案ではあったが、まずは滞在施設のネット環境を整えるという前提で調査を始めることにした。

中長期滞在施設のひとつである、「M12マンション」は、オーナーの協力で5つの部屋を家具付きにしてお試し体験用に拠出してもらっている。
今日は無線LANで各部屋をつないでネット環境をどのようにつくれるか、電波の測定をした。
2種類の機器を使って実際に測定してみると、いろいろと微妙な違いがわかって興味深かった。


各部屋の位置を考えてどのようにしたら効率的な環境をつくれるか。
ランニングコストや設置機器のイニシャルコスト、セキュリティの問題をクリアして7月の繁茂期に間に合わせたい。

伊達市のインターネット環境

2007年5月17日木曜日

ご主人はフェリー、奥様はJRで来道

伊達市の「お試し滞在」は市役所が窓口となっている。

実際に移住をする前に、1ヶ月でも住んでみるとその土地の様子がよくわかる。
それに、なんと言っても、その土地に住んだときにどのような過ごし方をするのかを具体的にイメージするための大きな助けになる。

「住む」ことは例え季節移住であろうと、「訪れる」こととは違う。
そこには「生活」がある
のである。

生活をするということは、近くのお店に買い物にいくことであり、地元食材を使って料理を作ることでもあり、地元の小さなイベントに顔を出すことであり、地元のサークルに参加することであり、そして友人を作ることである。

だから移住ということをポジティブに、「さあ、ここでどのように生活しようか」と考えられる方は心配ない。というよりも、時にその熱い夢や大きな期待にこちらが押されてしまうこともある。

幸い、今までお会いしてきた方々はみなさん「行動的」で人生をポジティブに楽しんでいるという点で共通しているようだ。

この日、伊達市役所の方につれてきていただいた方は、約1ヶ月の滞在予定でいらした埼玉からのご夫妻。お二人ともご自分の趣味や世界をしっかりとお持ちで、お互いに共有する趣味をお持ちになりながら、それぞれがしっかりと自立をしているパートナーという感じであった。

ご主人は、現役時代には保険会社の営業畑でご活躍。国内は何度も転勤をされていて、移住するたびにその土地の人たちとの交流を楽しまれてきたという。
引退後は海外への移住も考えられたそうだが、たまたま日テレ系『ザ・ワイド』で伊達市のことをご覧になり、早速お試し滞在を希望されて市役所に申し込みされたとのこと。

将来は『季節移住』を考えられていて、旅行などを楽しみながら過ごされたいということ。
今回は伊達市を拠点にして、あまり来たことのない北海道各地を訪ねたいということだった。

旅なれていらっしゃると思ったのは、奥様がJR東日本20周年の特別切符を活用(2007年5月14〜24日)され、函館までなんと6,000円でいらしたということ。
そして、旦那様はフェリーで車と一緒にいらっしゃったのである。

これから1ヶ月あまり、滞在体験などさまざまな情報を交換させていただくことをお願いした。

どんな報告をいただけるか楽しみである。

2007年5月11日金曜日

札幌からいらしたご夫婦はNHKをご覧になって・・・

この日、アテンドをした札幌からいらしたご夫婦は、先日NHKでご覧になった、伊達への移住のお手伝いをしている弊社(株式会社アップデート)の情報を知り、インターネットで検索をして調査して、苦労をしながらご来社いただいた。どこにも電話番号が載っていないのでずいぶんと手間がかかったはずである。

考えるに、わざわざ現地に来てみて下見にいらっしゃる方は、みなさん積極的な行動派が多いようである。
今はネット情報が手軽に入手でき、それもかなりの情報量なので、ネットを使っている人と使わない人との情報格差はかなり大きくなってきていると思う。

さて、このご夫妻。

東京にお住まいの仕事に関わる知人が北海道への移住を考えられているということで、その知人の方のために、NHKをご覧になって興味をもたれて伊達市を見に来たということであった。
弊社まではご自身のお車でご来社いただいたので、私たちの会社の説明とお役に立てそうなことの説明をしたあと、市内住宅街や主要施設、これから分譲される予定地などをお見せしたほか、今回のNHKでも映っていた伊達市全景が見える気持ちのよい丘、通称みはらしの丘を実際に歩いていただいたりしながら、景観などを楽しんでもらった。


また、この日は私たちコンシェルジュの最大の売り、「イコロ農園」にもお二人をお連れし、オーナーからハーブティーをごちそうになりながら、農園での午後のひとときを楽しんだ。
そしてアテンドをしながらも自ら思った。「いやあ、伊達って本当にいいですね。(故 淀川長治調)」

ご主人からはあとでお礼のお言葉のメールをいただいた。


2007年5月10日木曜日

移住コンシェルジュ参上!(その1)

コンシェルジュ(コンシェルジェ)【concierge】という言葉は、フランス語 の響きがする。

フランスではアパートの管理人の意味らしいが、一般的にはホテルなどで劇場のチケットなどを手配するなど、ちょっとした面倒な仕事をアレンジしたり代行したりする人のことを言うようだ。まあ日本語で言えば「ご用聞き」ということになろうか。
そして「移住コンシェルジュ」とは、移住を検討しに来るお客様に対して、現地でいろいろと相談にのったり、お世話をしたりする存在と認識されているようだ。

さて、私は、ここ北海道伊達市では「移住コンシェルジュ」と言われることがある。

確かにこの北海道伊達市に移住を検討しにいらっしゃる方々と接点を持ち、時にご用聞きのような存在にもなりはするが、自分としては「コンシェルジュ」とはちょっと違う存在だなあとも思う。

私はどちらかというと、このまちの「プロモーター」(売り込み人)である。

このまち北海道伊達市に興味をもってご訪問された方々に対し、このまちの魅力や現状をご紹介しながら、「どうでしょう。素敵なまちでしょ?住んでみませんか?」とこの地を売り込む人間である。
だから「ご用聞き」でというよりも「セールスマン」に近い。

ただ、「移住プロモーター」というのも違う。
単に「移住させること」が私の目的ではないからである。
それは「なぜ移住してもらいたいか」という理由に答えがある。
このことは「移住促進」や「移住ブーム」を考える意味で大変大切なことである。

でも今はとりあえず、最近世の中で認知されつつある「移住コンシェルジュ」を語っておこうと思う。

(つづく)